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zoom RSS 明治日本の産業革命遺産

<<   作成日時 : 2015/07/08 01:29   >>

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岩手・静岡・山口・福岡・佐賀・長崎・熊本・鹿児島の8県(8エリア)の23施設で構成する「明治日本の産業革命遺産」が5日夜、ユネスコの世界文化遺産に登録されることが無事に決まりました。登録実現まで長年にわたり奔走された関係者の皆さまにお祝いを申し上げます。おめでとうございます。

いよいよ登録という終盤になって、一部の施設に対し韓国側からの政治的な反対もありましたが、そのことについてはまた別の機会に譲ることにします。今回23の資産が登録されましたが、炭鉱・造船・製鉄関係が多く含まれていることからもわかるように、正式な登録名は「明治日本の産業革命遺産 製鉄・鉄鋼、造船、石炭産業」となっています。

23の資産の中には、幕末の吉田松陰の松下村塾(山口県萩市)や旧グラバー住宅(長崎市)、旧鹿児島紡績所技師館(鹿児島市)、官営八幡製鐵所 旧本事務所(北九州市)などの建築物も含まれていますが、大半は近代日本のものづくりの基礎となった製鉄所・造船所・炭鉱関係の跡地です。中には現在も稼働中の工場や港も含まれています。

福岡県に生まれて50歳まで住んでいたわたしは、八幡製鉄所や三池炭鉱にはなじみがあり、高度経済成長時代にともに栄えていたころの活気ある風景も記憶に残っています。また現在は鹿児島市に住んでいるので、何度か行ったことのある旧集成館も、今回登録されました。

幕末期に薩摩藩主島津斉彬の主導で造られた工場群である旧集成館では、製鉄や紡績、ガラスなどの技術が培われたそうですが、現在は反射炉跡や機械工場跡などを見学することができます。さらに関連遺跡として関吉の疎水溝や寺山炭窯跡も登録されましたから、ぜひ行ってみたいと思います。

今回登録された23の資産の多くは九州・山口にあります。中には旧グラバー住宅など、小学校の修学旅行以来なんども行ったことのある場所もあります。また、5年ほど前には長崎市の端島炭鉱(通称:軍艦島)にも上陸して島内を見学する機会がありました。

九州・山口は鹿児島から新幹線でひょいと足を延ばせる範囲ですから、旅行のついでに各県の産業革命遺産を見て回る楽しみが増えました。たとえ世界遺産として登録されていなくても、現代まで生き延びて往時の姿を見せてくれる遺跡や文物などは、自分の目で見て何か感じることに価値があると思っています。

クレーンやユンボなどの重機や構造計算をしてくれるコンピュータなど無かった時代の遺跡は、人間や牛馬の力で木や石を積み上げたり穴を掘ったりしたのでしょう。それに要した膨大な時間や労力と、先人の知恵を大いに感じます。手間暇かけたものほど長く残っているわけで、現代人の使っている便利なものは、すぐに使えなくなり捨てるばかり。百年後に現代のモノの何が形として残っているか、疑わしい限りです。

登録された8つのエリアのうち、比較的産業遺産が集まっているのは長崎市の造船所関係と炭鉱関係でしょう。また福岡県大牟田市と熊本県荒尾市に広がる三池炭鉱施設もお勧め。鹿児島市の旧集成館関連は観光バスのルート上にあります。山口県萩市にも4つの遺産が集まっています。

世界遺産に登録された8つの県では、観光スポットとして大きな期待が寄せられていることでしょう。論語の古きをたずねて新しきを知る(温故知新)とは、先人の知恵から教訓を学ぶの意味ですが、23の遺産は日本人のものづくりの原点を知るための、学びの場所でもあるように思います。

 ※2010年8月25日配信 「軍艦島」上陸記録はこちら。(写真あり)

     http://bronte.at.webry.info/201008/article_2.html

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