ザビエル教会コンサート

今年の夏も「日本で最も熱いフェスティバル! 雄大な自然と音楽のハーモニー」と銘打った「第34回 霧島国際音楽祭 かごしま 2013 」が開幕しました。開催時期は7月17日(水)~8月4日(日)までの18日間です。名誉音楽監督はゲルハルト・ボッセさん(故人)、音楽監督はチェリストの堤 剛さんです。

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音楽祭の公式プログラムに掲載されている「霧島国際音楽祭とは」によれば、1975年に来日中の、当時東ドイツ・ゲバントハウス管弦楽団第一コンサートマスターであったゲルハルト・ボッセさんに、鹿児島の教育者が講習会の開催を持ちかけたことに始まるそうです。

音楽祭当初から「受講生は何年間か霧島で学び成長すると、講師やアーティストとして音楽祭を支える」という伝統が根付いた結果、市民の献身もあって34回もの歴史を刻むにいたっています。2012年第33回の観客数は15,800人、総参加者数は16,292人だったそうです。

この音楽会は著名な演奏家たちのコンサートだけではなく、マスタークラス(講習会)も毎年開催されています。昨年は157名の音楽家を目指す若者が参加し、約2割にあたる32名が海外からの受講生だったとか。また全マスタークラスは一般に公開されていて、対象はヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ピアノ、フルート、トランペット、ホルン、室内楽、指揮です。

2000年に鹿児島へ転居してからはこの霧島国際音楽祭の会期中、2つか3つのコンサートに出かけて楽しんでいます。鹿児島県霧島市は緑豊かな、温泉で有名な観光地ですが、そこにある霧島国際音楽ホール(みやまコンセール)を主会場として、現在連日いろいろなコンサートが開催されています。

ことし最初に聴いたのは、7月19日に鹿児島市内で行われたザビエル教会コンサートでした。会場は正確に言うと「鹿児島カテドラル ザビエル記念聖堂」です。鹿児島はイエズス会宣教師フランシスコ・ザビエルが1549年に上陸して、日本に初めてキリスト教を伝道した地ですが、そのザビエル渡来を記念して、1908年に建てられた日本最初の教会だそうです。

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         演奏前のザビエル教会内部

最初の石造りの教会は戦争末期の空襲で焼失し、戦後ローマの寄付をもとに木造教会が再建されましたが老朽化のため解体され、ザビエル渡来450年目にあたる1999年にコンクリート造のモダンな教会に生まれ変わったという歴史のある教会です。ここを会場にして、毎年霧島国際音楽祭のプログラムの中に教会コンサートが組まれているのです。

今年のテーマは「教会に響く、バロック音楽の美しい調べ」です。出演者は、テノール:中鉢聡さん、ヴァイオリン:成田達輝さん、指揮:海老原光さん、鹿児島交響楽団弦楽アンサンブルのみなさんでした。わたしのチケットは今年も2階の指定席です。ステージ(といっても祭壇ですが)全体が見渡せて、音の響きも良いのでお気に入りの場所です。

テノールの中鉢聡さんは、当初出演予定だったソプラノ歌手アンドレア・ロストさん急病のため代役での出演でしたが、ヘンデルの歌劇の中の名曲を中心に力強い歌声を聴かせていただきました。ヴァイオリンの成田達輝さんは初めて知った方でしたが、オープニング曲のバッハの無伴奏ヴァイオリンソナタ第3番は惚れ惚れする演奏。今後の活躍が期待される若い演奏家でした。

最後は成田達輝さんと鹿児島交響楽団弦楽アンサンブルの皆さん10人で、ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲集「四季」が演奏されました。弦楽器のほかにチェンバロも加わり、総勢11名とは思えない力強く澄んだ音で名曲を堪能できました。次は8月1日のキリシマ祝祭管弦楽団のコンサートに行く予定です。指揮は鹿児島出身の下野竜也さん。音楽に身を浸していると、疲れも悩みも吹き飛んでしまうから不思議です。この快感は手放せません。

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            ※中央はヴァイオリンソロの成田達輝さん。
             (2013年7月20日付南日本新聞より)


  
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